ワーク・シフト
読むきっかけ
ずいぶん前にwantedlyの方とか、色々な方が読んでいるのを見かけていて。 あと、タイトルに惹かれたのもあります。仕事について書かれているのは、みかけるし、読みます。けれど、働くことそのものについて、そして、シフトする、ってどいうこと?と思ったのがきっかけ。
読んでみて
衝動買いだったので、手にしてみて意外と厚手の本で驚くところから。
西暦2025年の働き方について、いくつかの予想が書かれているからです。予想される理由について、書籍の中で語られていきます。
2025年というと、今から12年後。なんだかちょっとリアルなんです。いや、自分の未来が描けてないから、リアルに感じるだけで、リアルじゃないのかもしれない。すこしSFっぽくも読めるけれど、なにか、遠くはない世界が書かれています。
12年前を考えたら、こんなにインターネットが普及して、普段から使い続けることになっているとは思っていませんでした(調べてみたら、2000年にフレッツ・ISDNで常時接続が出たらしいですが…)。 それが、インターネットが政治の世界にも入り始め、アラブの春が起きる一つの原因が、ソーシャル・ネットワークであり、インターネットが基盤となっています。
12年後を考えたら、一体自分がどんなふうに変化して生き続けているのか?考えても、なかなか浮かびませんが、言語の壁は、低くしていかないと、あっという間に、飲み込まれてしまうことを感じました。
「働く」ということについて、深く考えたことがあったか?というと、考えなかったわけじゃないけれど、深くはない。 人生は、「寝る」と「働く」で2/3はしめている占めているわけです。だったら、仕事について考えないのは、人生の1/3を考えていないのと同じなんじゃない?とも言えるんですよね。そういった意味で、この本自体が、気づきそのもです。
おすすめ
働くすべての人に。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: ハードカバー
- 購入: 17人 クリック: 476回
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読書メモ
断片的だけれど、読書メモです 読み始めてから、読み終わるまでの間が長くなってしまったので。
2025年に私たちは、
- 仕事観
- どのような仕事をしたいか
- 希望
- 不安
- 未来
未来は、すでに訪れている。ただし、あらゆる場に等しく訪れているわけではない。 他人に干渉されずに生きたい、コミュニティに加わりたい、といった矛盾する欲求をもつ
エネルギー・環境問題の深刻化
- エネルギーコストの高騰
32の要素を元に、2025年に仕事をしている人の一日を想像して、ストーリーを描きだす
三つのシフト
- スペシャリストへのシフト
- 人と関わり協力し合う生き方へのシフト
- バランスのとれた生活へのシフト
気づかないうちに積み重なる既成事実
- 大きな変化が起きている
- 時間の細切れは、さらに進む
時間に追われると
- 専門技能を磨きにくくなる
仕事の世界で必要な三種類の資本
知的資本
- 知識と、知的思考力
- 幾つかの専門技能を連続的に習得しなくてはいけない
人間関係資本
- 1人では戦えない
- 他の人たちとの繋がりが必要になる
情緒的資本
- 自分自身を知り、深く考える
- 強靭な精神を育む能力
連続スペシャリストへの道
カリヨン・ツリー型のキャリア
- いくつもの小さな釣鐘が重なる人生
- 仕事に打ち込む時期と、長期休暇
ポッセ
- 少人数の同志
ビックアイデア・クラウド
- 大人数
大量消費に代わり、充実した家庭生活や深い友情、やりがいのある刺激的な仕事、創造性と芸術を、おもんじる人生
シフトが、実現する転換点は、どのようにして訪れるのか?
- 仕事について深く考えはじめてこそ、シフトが加速する