グロースハッカー
読むきっかけ
グロースハックという言葉を知ったのは、シックスアパートの「「Growth Hackerとは?」 〜 シックス・アパートは「Growth Hacker」を募集しています」でした。そこから、気づいたら、1年ぐらい経ちました。 そこから、色々な情報が目につくようになってきました。すると、テクニックだけが聞こえてきたり、精神論のような?話も。そこで、まとめた情報が欲しいなあ…と思っていたところに、グロースハッカー本。どこで知ったかなあ?と調べると「【書評】 グロースハッカー(巻末の解説がとても良かった) 」でした。
読んでみて
グロースハックマインドについて書かれた一冊です。また、130ページ程度で、あっさりと読めます。 なので、
- グロースハックって何?を知る
- テクニック集ではない
というものです。ですが、グロースハックマインドについて知ることには、十分な内容だと思いました。 むしろ、ごちゃごちゃ書いていないので、グロースハックマインドに絞り込んだ情報となっています。
おすすめ
グロースハックについて知りたいと思った方。 そして、現在、マーケティングを担当されている方。あと、開発者。グロース「ハック」と言われるように、技術的なアプローチが必要とされることが多いです。マーケティング + 開発者 というスキルセットは、グロースハックのマインドにあいそうです。
読書メモ
製品開発とマーケティングを完全に別のプロセスとして行う方法はもう古い
グロースハックとは?
グロースハッカーの目標は、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ
マーケッターは、非常に短期間に可能な限り多数の顧客を、獲得しなければ失敗だと思い込んでいる
- トランスフォーマ(非常に短期間に可能な限り多数の顧客)
- ブレア・ウィッチ・プロジェクト (上記の逆)
グロースハッカーの仕事は?
- 無から何かを生み出し、非常に短期間で拡大すること
- 検診、追跡、測定可能なものだけを用いる
従来のマーケッター
- 従来のマーケッターは、心の底で自分をアーティストだと思っている
- マーケティングの本質は変わらない 顧客が誰で、どこにいるかだ
新たなマインドセット
- グロースハックとは、ツールキットというよりも、マインドセットだ
- グロースハックのマインドセットは、製品開発・設計フェーズから始まる
まずは人が欲しがるものを作る
人が欲しがるものを作れ Yコンビネーター ポール・グレアム
- 製品やサービスへの反応が最高ではないからといって、振り出しに戻って作り直したことなどなかった *「 プロダクト・マーケット・フィット(PMF)」と呼ぶレベルにサービスが到達するまで、長い時間をかけて調査とイテレーションを行っている
実用最小限の製品でスタートする
- PMFへの到達は、今や、マーケターの仕事
- マーケターの仕事は、製品を、そのまま扱うのではなく、製品に取り組み、改良すること
- 最初にPMFに到達した人が優勝
- やみくもなアプローチはもう卒業しよう。マーケティングは変えられる
自分なりのグロースハックを探す
- 何か目新しくて刺激的な方法を見つけ、そのエネルギーを製品の起爆剤として活用しなければならない
- DropBox の動画
- いかに低コストで、ふさわしい相手に訴求するかだ
- すべての人にではなく、ふさわしい相手
- ふさわしい相手をどこで探せばいいか?そんな質問をするようでは、製品立ち上げを検討出来るレベルまで市場をしっかり把握できていないということだ
- 何人に認知されるかではなく、何人がサインアップするかだ。ビラ配りで、サインアップするひとが増やせるなら、それはグロースハック
- マーケターの仕事は、ブランド構築ではない
クチコミが生まれるのは運ではない
- クチコミを利用とする一般のマーケターと異なるところは、クチコミを成り行き任せには出来ない
- 「なぜ「あれ」は流行るのか?」(書籍)
- ゴー・バイラルしたければ、クチコミの種を製品の中に仕込む必要があるということ
- 製品の中にクチコミを拡散したくなる理由と、拡散するための手段が内在してなければならない
- クチコミは偶然には起きない。設計するものだ
つかんだユーザーを手放すな
- どんな状態であっても、もっと改善できる
- 伸び悩んでいる企業は、営業とマーケティングに投資すべきだ、という常識は忘れよう。サービス改善に投資する必要がある
- 見込み客を、顧客にするのもマーケターの仕事になった
掌中の一羽は叢中の二羽に値する A bird in the hand is worth two in the bush 意味) 手元にある利益は、手にしていない利益よりも価値がある
マーケティングの未来
空を道とし、道を空とみる 宮本武蔵 意味)無欲、無心が事を成す
- 製品やサービスに人を送りこむためのあらゆる手段を駆使してビジネスを育てよう
- マーケティングは、顧客の獲得
- 顧客を獲得するための行動すべてがマーケティング
おまけ
- クックパットの話
- zaim の話
- 細かな改善は、複利として考える
- 作者: ライアン・ホリデイ,加藤恭輔,佐藤由紀子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/12/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!
- 作者: ジョーナ・バーガー,貫井佳子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール
- 作者: ランダル・ストロス,滑川海彦,高橋信夫,TechCrunch Japan翻訳チーム
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/04/25
- メディア: 単行本
- クリック: 14回
- この商品を含むブログ (11件) を見る